革ジャン・ブーツのシーズンがいよいよ到来間近で浮足立っているJASCON@jackjas41です*
手離してしまった旧ベックマンを中古で再購入。
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前オーナーさん、とても大切に履かれていたみたいで革質良し。ソールも良好。
しかし年数と共にやはり旧ベックマンの宿命とも言うべき【加水分解】は静かな足音で少しずつ近づいている。
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という訳で今回はベックマンの【加水分解】について筆者が所有するベックマンを紹介しながら考察していきます!
ベックマンの宿命とも言うべき【加水分解】
そもそも加水分解とはウレタン素材が水分と化学反応を起こして起きる経年劣化です。
玄関フロアや店頭のツヤツヤの床に黒いスレがやたらついてたら「それ、あなたの靴底が加水分解されてませんか?」って声かけられると思います。
いえ、そんな声かける奴はとんだ変態です。
加水分解するのにウレタン素材をあえて使ってた理由
それでなんでこんなボロボロになるのにウレタン素材なんか使ってんだよバカヤロー!!!って言いたくなるけど、言ったけど。
よくよく調べてみるとそれなりの理由や利点がやはりあったんだす。ダス。
ウレタン素材のメリット
①高い耐摩耗性(ソールが減りにくい)
②柔軟に硬さを調整できる
➂複雑な形状でも成型しやすい
なんだそうな。
①はそのまんまの通り。
②は靴の快適性を語る時は大概クッション性が出てくるけど、硬いよりは柔らかい方が履き心地も良いよねってことでウレタン素材って硬くも柔らかくも調整しやすくね?作りやすくね?って話みたいでウレタン素材採用決まり!ってなったそうです(実際はそんな軽いノリじゃないと思う)
➂は良いものを作る上で欠かせないよね。特にレッドウィングは独自の製法で独特のフォルムが売りだから形状も複雑になる。
そうなると複雑な形状にも加工しやすい素材が選ばれるってわけでやはりここはウレタン様のお出ましなのです。
200日以上経ったベックマンのウレタンソール
これが筆者のベックマン。
き、汚ねぇ…
今すぐにでもコバを削って整えたいぐらい。紐もいけすかねぇ。
革自体は良い味出してきてるよぉ~
問題は裏側ですよ。
まだすすんではいないけど所々に亀裂が確認してとれる。
基本、雨の日や濡れた場所では履かないから大事には至ってないがいつ始まってもおかしくない状況。
コバにバーガンディークリームの色が付いちゃってコントラストがぼやけてるからかっこ悪い。己の美的センスを疑う。。。
でもさすがウレタン素材。持ちが違う。
実際に加水分解すると…
ほい。拝借してきた画像ですがこれはもう末期の状態。ここまでにするのは可哀想だ。
加水分解した靴を履いて歩くと床がどうなるか実際の画像を載せたかったんだけど以前持ってた画像は消去しちゃったから今度、ベックマンが加水分解起こした時にでもアップしよう♪
現行のベックマン
ベックマンに限らずウレタン素材を用いたソールの靴やブーツは加水分解します。
だけどレッドウィングさんもユーザーからこの加水分解どうにかならないの?ってご指摘受けて現在は加水分解しない素材を採用しています。
現行で言うところ、下3桁が400番台の9411とか辺り。ソールだけじゃなくフォルムも少し変わってるんだっけ?おじさん知らないワカラナイ…
なので現行モデルを購入する方はご安心ください。
ただし中古や某フリマアプリで購入を考えてる方はしっかりとソールの状態を確認してから購入しましょう。
[レッドウイング] REDWING CLASSIC DRESS Beckman Boot チェスナッツ「フェザーストーン」9413D (12.0D(30.0))
加水分解してしまったら
こればっかりはどうしようもない。
だけどソール交換っていう救済制度があります。
だけど2022年9月から値上げの波に呑まれてリペア・ソール交換も値上げ対象になってしまったのです。
進行度にもよりますがオールソール交換となると片足だけで1万以上は間違いなし。
ABCマートさんや正規店で依頼するとハーフソールのみ交換も承っているそうで半分だけなら片足5,000円ちょっとするぐらいでしょうか。
納期に関しても時期にもよりますが長くて2~3か月は待つこともあるそうです。
最後に
筆者も加水分解前にソール交換しようとしましたが店頭がリニューアルのため一時休店するためタイミング合わず。
それならTwitterでお世話になっている修理店にご依頼して唯一無二のベックマンに仕立ててもらおうかと考えている次第です。
金に糸目はつけねぇ。なんて値上がりは苦しいですが永く履いていくためにもソールの状態を見ながら検討していきたいと思います。
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